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 【概要】  モルモットパソコンは、京都府亀岡市西つつじヶ丘にある、小さなパソコン教室です。近くに、サンスポーツやつつじヶ丘小学校があります。
       Excel/Wordなどの授業以外に、パソコンの修理も行なっています。土日も営業しています。入会金不要。毎日、無料体験実施中。初心者や年配の方が多いです。

6. ネットワークの共有 

 あくまで参考としてお読みください。直る保障はできかねます

【目次】

ピアツーピア型LANについて

  • ここで書かれている内容は家庭で一般的に使われている、ブロードバンドルータを利用したピアツーピア型LANを前提にしています。また、共有設定は「簡易ファイルの共有」を中心にに説明しています。

    その為、サーバー(クライアント・サーバー型)を利用している方にはあまり参考にならないかもしれません。
    「インターネット接続共有(ICS)」方式でLANを構築できますが、単純なピアツーピア型では使用しないので、ここでは説明していません。

    LANとWANの問題は切り離してお考えください。WANはインターネットのネットワークです。単にインターネットがつながらないだけの場合は、5.「インターネットにつながらない」をご覧ください。
     
  • WindowsXPでは、「ネットワークの診断」を利用すると、システムをスキャンしてお使いのハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク接続に関する現在の状態を見ることができます。pingも勝手に打ってくれるので楽です。
    「ネットワークの診断」は、スタート→プログラム→アクセサリ→システムツール→システム情報をクリックして、「ツール」タブにある「ネットワーク診断」をクリックすると表示されます。「システムをスキャンする」を実行してください。ただ、相手パソコンと繋がっているかどうかまでは知ることはできません。(WinVistaでは、分かります)
     
  • ピアツーピア型LANとは
    LANに接続されているパソコンがそれぞれ対等の関係にあるネットワークのことで、どのパソコンもサーバーとクライアントのように機能します。サーバーを中心に構成されるクライアントサーバー型LANとは対照的です。

LAN接続、ファイル共有トラブル解決手順(その1)

相手のパソコンが表示されない、共有フォルダが表示されない

まず以下のことを試すと解決されることがあります。解決しない場合は3. の解決手順に進んでください。下記 e.f. の方法は効果があります。ただし、共有フォルダが表示されても、そこにアクセスできるアクセス権がないとその共有フォルダを開いたり、変更したりできません。表示できることとアクセスできることとは全く別の機能なのです。
 

  1. WindowsVistaの場合は、デフォルトで共有フォルダの機能が無効になっています。しかもブラウジング機能も無効になっているので、他のパソコンが見えません。ブラウジング機能を有効にするには、「ネットワークと共有センター」画面で、「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れます。そして共有フォルダを提供する場合は、「パブリックフォルダ共有」または、「ファイル共有」(パブリック以外)を有効ににする必要があります。通常、パブリックフォルダのみを共有にする「パブリックフォルダ共有」が推奨されています。(WinVistaのみ)
     
  2. パソコンの再起動を行ってみる
    結構、これで表示される場合があります。
     
  3. 「マイネットワーク」のツールバーにある「検索」ボタンをクリック。「コンピュータ名」に検索するパソコンの名前を入力して検索してみる。検索したパソコンのアイコンが表示されたら、ダブルクリックしてフォルダが開くか試します。
    相手パソコンの「コンピュータ名」は、「マイコンピュータ」アイコンを右クリックして「プロパティ」をクリックすると表示されます。
     
  4. 「マイネットワーク」または「エクスプローラ」のアドレスバーまたは、「ファイル名を指定して実行」の「名前」欄に直接「\\パソコン名\共有名」または、「\\パソコン名」を入力してみる。

    例: \\PC\共有用 (PCが「コンピュータ名」、共有用が「共有名」の場合)または、\\PC

     <MS技術>コンピュータ名を指定してネットワーク上のコンピュータにアクセスできない場合の対処方法
       @IT:Windows TIPS -- Troubleshoot:NetBIOS名でほかのコンピュータに接続できない

    <以下の欄は読まなくていいです・・・不確かな為>
    ??:上記@ITのサイトのよると、---NBT(NetBIOS over TCP/IP)を無効にした状態でも、ダイレクトホスティングSMBサービスが働き、コンピュータ名だけを指定すればコンピュータの共有資源に接続できる。(ただし、「TCP/IP NetBIOS Helper」サービスは起動している必要があります)---ということですが、実際に私のパソコンでNBTを無効にして、「\\パソコン名」で検索してみましたが、エラーメッセージ「\\<パソコン名>が見つかりません。綴りを確認してから・・・・」が表示され、共有フォルダは表示されませんでした。ここで書かれていることは、DNSかWINSサーバーを利用している場合のことを言っているのでしょうか??

    【参 考】・・・にならない?
    \\<コンピュータ名>\<共有名>\<ディレクトリ名>\<ファイル名>という形式をUNC(Universal Naming Convention)表記といいます。このUNCを使えば,コマンド・プロンプト上でローカルにあるファイルやフォルダと同様にネットワーク上のファイルやフォルダを操作できます。また「ファイル名を指定して実行」で、このUNCを入力すれば、フォルダやファイルを画面上に直接呼び出すことができます。この場合、最初にこのコンピュータ名を「ホスト名」として「DNS」「WINS」サーバーから名前解決(ホスト名からIPアドレスを調べる)を図ります。「DNS」「WINS」専用コンピュータがない場合は、引き続いてこのコンピュータ名を「NetBIOS名」として、LAN内のすべてのパソコンに問い合わせをし、名前解決(NetBIOS名からIPアドレスを調べる)を図ります。これを「NetBIOS名前解決」といいます。
    ただし、小規模LANにおいて、これができるためには「NetBIOS over TCP/IP」が有効になっている必要があると思います。私の環境では、「NetBIOS over TCP/IP」が有効になっていれば、「TCP/IP NetBIOS Helper」サービスが無効になっていても、問題なく共有フォルダを見ることはできます。「TCP/IP NetBIOS Helper」サービスというのは、DNSかWINSサーバーを利用している環境で、有効に働くものなのでしょうか?イマイチよく分かりません。申し訳ありません。

    この方法でダメな場合は、下記e.f.の方法を試してください。
     
  5. 「マイネットワーク」のアドレスバーに直接「\\相手パソコンのIPアドレス」や「\相手パソコンの共有名」を入力してみる。
    例: \\192.168.11.7(192.168.11.7が相手パソコンのIPアドレスの場合)または、\\192.168.11.7\共有用

    相手パソコンIPアドレスを調べるには、WinXPでは、「ローカルエリア接続」アイコンクリックすると、左下画面に表示されます。Win98の場合は、「ファイル名を指定して実行」の名前欄に「winpcfg」と入れて実行すると表示されます。また、コマンドプロンプトで「ipconfig」と入力して、「Enter」キーを押しても表示することもできます。
     
  6. ファイル名を指定して実行」から「名前」欄に相手のパソコンのIPアドレス「例:\\192.168.11.7」を入れて実行すると、共有フォルダにアクセスできるか試す。

    ※上記d.e.は、「NetBIOS名前解決」が不調なときでも、IPアドレスを指定して実行すると、「ダイレクトホスティングSMBサービス」が働き、共有フォルダにアクセスできます。コンピュータ名でアクセスできなくて、IPアドレスでアクセスできるなら、「名前解決」に問題があると思われますので、「NetBIOS over TCP/IP」が有効になっているかご確認ください。
      
    上記の方法でもダメな場合は、「共有機能」か、「ファイアーウォール」設定に問題がある可能性が高い。以下3.の方法を試してください。


トラブル解決に役立つサイト



LAN接続、ファイル共有トラブル解決手順(その2)

下記の解決手順は、NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 003021から一部だけ抜粋したものです。
詳しい解説や操作方法については、上記サイトを参照してください。役に立ちます

以下の項目について、1.から順にチェックしましょう。1つの項目をチェックして設定を変更するごとに、ネットワーク接続、またはファイル共有が行えるかどうかをご確認ください。

確 認 項 目 説 明
1.接続先のパソコンへ「ping」が通りますか?




LAN接続が正常かどうかが分かります。通信ができるかどうかということです。ファイル共有以前の問題です。
Ping操作により次のことが確認でき、どのPCにネットワーク障害があるかが分かります。
  • パソコン同士が物理的に正しく接続されていること(LANケーブルやルータ/ハブなど)
  • ネットワークアダプタ(LANカード)のドライバが正しく組み込まれていること
  • ファイアウォールが通信を遮断していないこと
WinXP/2000 の場合は、「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」をクリックし、コマンドプロンプトを起動します。Win Me/98 SE/98 の場合は、「スタート」→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」をクリックし、MS-DOSプロンプトを起動します。ping コマンドを次のように入力します。

例: ping 192.168.0.1(接続先パソコンのIPアドレスが192.168.0.1の場合)
IPアドレス確認方法:NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 002706

Pingが通る場合、ハードウェアやファイアウォールの設定に問題はありませんので、 【確認項目5.】へ進んでください。Pingが通らない場合、ハードウェアの故障(ケーブル、LANカード、ルータ/ハブなどの故障)、ケーブルの接続ミス 、ネットワークアダプタ(LANカード)のドライバ異常が考えられます。各通信機器(ルータ/ハブ/ケーブル)の状態や設定をご確認ください。ハードウェアの故障ではない場合、ネットワークアダプタ(LANカード)のドライバ異常が考えられます。【確認項目2.】へ進んでください。
2.ネットワークアダプタのドライバに異常はありませんか?
ネットワークアダプタ(LANカード)のドライバが正しくインストールできていない可能性があります。デバイスマネージャの「ネットワークアダプタ」項目に「!」マークが表示されていないかをご確認ください。

ネットワークアダプタ(LANカード)のドライバに問題がなかった場合、Windows XP をご利用の方は【確認項目3.】へ、Windows Me/98 Second Edition/98/2000 をご利用の方は【確認項目5.】へ進んでください
3.ファイアウォールソフトの設定は正しいですか?
ファイアーウォールソフトを常時起動させておくことで、ご利用のパソコンをセキュリティ的に保護することができますが、設定によっては必要な機能(ファイル共有など) を利用できなくなってしまうことがあります。ファイアウォールソフトの設定を確認し、必要であればファイアウォールを一時的に無効にしてみてください。

ファイアウォールを無効にしてもパソコンの認識、接続、またはファイル共有できない場合は、【確認項目4.】へ進んでください
4.Windows標準のファイアウォール設定は正しいですか?
(Windows XP のみ)
Windows XPには、標準のファイアウォール機能があります。この機能を有効にしておくことで、ご利用のパソコンをセキュリティ的に保護することができますが、設定によっては必要な機能(ファイル共有など)を利用できなくなってしまうことがあります。「インターネット接続ファイアウォール」と表示されている場合、「インターネットからのこのコンピュータへのアクセスを制限したり防いだりして、・・・」をクリックし、チェックをオフにします。続いて、画面下部の「OK」をクリックしてください。「Windowsファイアウォール」と表示されている場合、「設定」をクリックします。「有効(推奨)」にチェックが入っており、「例外を許可しない」にチェックが入っていないことを確認してください。

パソコンの認識、接続、またはファイル共有できない場合は、【確認項目5.】へ進んでください。
5.ワークグループ/コンピュータ名/IPアドレスは正しいですか?
ネットワークを構築する場合、次の点を確認しておく必要があります。
  • 接続するパソコン同士でワークグループ名が一致していること
  • 接続するパソコン同士のコンピュータ名が重複していないこと
  • ネットワークに接続するすべてのパソコンでIPアドレスが重複なく正しく設定されていること(IPアドレスを手動で設定している場合のみ)
パソコンの認識、接続、またはファイル共有できない場合は、【確認項目6.】へ進んでください。
6.接続先のパソコンで共有設定が正しく行われていますか?


ここからがファイル共有の問題となります。
接続先のパソコンで共有設定を一度も行っていない場合、そのパソコンへ接続しようとするとパスワード入力画面が表示され、接続できないことがあります。その場合、接続先のパソコンにて共有設定を行うことで、接続時にパスワード入力画面が表示されなくなり、パソコンに接続できるようになります。

パソコンの認識、接続、またはファイル共有できない場合、 WinXP をご利用の方は【確認項目7.】へ、WinMe/98 SE/98/2000 をご利用の方は【確認項目8.】へ進んでください
7.NetBIOS over TCP/IPが有効になっていますか?
(Windows XP/2000 )
接続する側/接続される側の双方にて、「NetBIOS over TCP/IP」の設定が正しいことを確認してください。

パソコンの認識、接続、またはファイル共有できるかどうかをご確認ください。不可の場合は、【確認項目8.】へ進んでください。
8.IPアドレスを入力して接続できますか?


※WindowsXPでは相手パソコンのIPアドレスを利用して、共有フォルダにアクセスできる。
接続先のパソコンのIPアドレスを入力することにより、該当するパソコンに接続することができます。 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」をクリックします。「名前」欄に「\\(接続先のパソコンのIPアドレス)」と入力します。例: \\192.168.0.1
接続に成功した場合、接続先のパソコンの共有フォルダなどが表示されます。この状態で、しばらくパソコンを起動したままにしておくことで、「マイネットワーク」や「ネットワークコンピュータ」にネットワーク上のパソコンを表すアイコンが表示されます。それらのアイコンをダブルクリックすることによっても、接続先にアクセスすることができるようになります。

WinMe/98 SE/98 で、接続先のパソコンのIPアドレスを入力してパソコンに接続できたにもかかわらず、接続先の共有フォルダアイコンが表示されない場合は、【確認項目9.】へ進んでください。Win XP Proで「簡易ファイルの共有を使用する」設定をオフにしている場合、共有ファイル/フォルダに接続できないことがあります。その場合、【確認項目10.】へ進んでください。
9.共有名は正しいですか?
(Windows Me/98 Second Edition/98 )
WinMe/98 SE/98 では、12バイト(半角12文字、全角6文字)を超える共有名を認識できず、その共有フォルダは表示されません。 WinXP/2000 で共有を設定し、そのフォルダへ Win Me/98 SE/98 から接続する場合は、共有名が12バイトを超えていないか確認してください
10.簡易ファイル共有機能で共有設定を行っていますか?
(Windows XP Professional )
WinXP Proに用意されている「簡易ファイルの共有を使用する」設定をオフにすると、細かいアクセス許可の設定を行うことができますが、必要な共有接続も遮断してしまうことがあります
ローカル エリア接続の状態を表示するには 
  1. [ネットワーク接続] を開くには、[スタート] ボタン、[コントロール パネル]、[ネットワークとインターネット接続]、[ネットワーク接続] の順にクリックします。
  2. 次のいずれかの操作を行います。
    ・現在のセッションの動作状況を監視するには、ローカル エリア接続を右クリックし、[状態] をクリックします。
    ・接続がアクティブになるたびに自動的に状態モニタを有効にするには、ローカル エリア接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。次に [接続時に通知領域にアイコンを表示する] チェック ボックスをオンにします。
     
ネットワーク接続アイコンからトラブルの原因が分かる。


エラーメッセージ

コンピュータ名を指定してネットワーク上のコンピュータにアクセスしようとすると、次のいずれかのエラー メッセージが表示されることがあります。
[マイ ネットワーク] ウィンドウのワークグループをダブルクリックすると、「Workgroup Name にアクセスできません。このネットワーク リソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。」というエラーメッセージが表示される。

 <MS技術>共有ファイルやフォルダにアクセスできない、またはワークグループ内のコンピュータを参照できない

 「Windows - システムエラー ネットワーク上の別のシステムと競合するIPアドレスがあります

NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 006601
 

「簡易ファイルの共有」設定

  • WindowsXPの「簡易ファイルの共有」機能は、ファイルやプリンタの共有を簡単に行う為に用意された機能で、ユーザーおよびユーザーグループごとにアクセス権を設定することなく共有が行えます。これは、ネットワークからの接続をすべて「Guest」ユーザーとして扱い、Guestユーザーに対してアクセス権が自動で設定されるようになっています。一般家庭では「簡易ファイルの共有」で十分だと思います。そして、皆が見たいファイルは「共有ドキュメント」フォルダ(ShareDocs)に保存しておけばいいのですから。

    【「簡易ファイルの共有」の設定を無効にするには】
    Windows XP Professionalで、「スタート」→「マイコンピュータ」→「ツール」メニューの「フォルダオプション」をクリックします。「表示」タブで「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」設定をオフにすると、「セキュリティ」タブが追加され、フォルダに細かいアクセス許可の設定を行うことができますが、必要な共有接続も遮断してしまうことがあります。

    WinXP Homeのコンピュータでは簡易ファイルの共有が常に有効になっています。

    【注 意】
    「コントロールパネル」→「ユーザーアカウント」で「Guestアカウントをオフ」にしても、Guestアカウントが無効になっているわけではありません。「コンピュータの管理」→「ローカルユーザーとグループ」を見るとGuestアカウントは有効のままになっています。この画面で、Guestアカウントを無効(×印)にしてしまうと、他のコンピュータからネットワークリソースにアクセスできなくなるので注意が必要です。(WinXP/Pro)

    <MS技術>Windows XP の Guest アカウントについて
    < Vaio> [Windows XP] Guest アカウントをオフ、またはオンにする方法
     ワークグループのWindows XPでファイル共有の設定がうまくいかない
     
  • 簡易ファイルの共有の UI を使用するには、フォルダのプロパティを参照します。簡易ファイルの共有の UI を使用すると、共有のアクセス許可NTFS ファイル システムのアクセス許可の両方をフォルダ レベルで構成できます。これらのアクセス許可は、フォルダ自体、フォルダ内のすべてのファイル、子フォルダ、および子フォルダ内のすべてのファイルに適用されます。そのフォルダ内に作成されたファイルやフォルダ、またはそのフォルダにコピーされたファイルやフォルダは、そのフォルダの親フォルダで定義されているアクセス許可を継承します。<MS技術>

    【共有アクセス許可とNTFSアクセス許可】
     フォルダを右クリックして「共有とセキュリティ」をクリックすると、「《フォルダ名》のプロパティ」画面が表示されます。

     「簡易ファイル共有」における「共有アクセス許可」と「NTFSアクセス許可」は、プロパティ画面の
     
    1. 「ローカルでの共有とプロパティの設定」が「NTFSアクセス許可」の設定に該当します。
       ローカルログオンした人、ネットワークアクセスした人両方に適用されます。「ファイル共有」(ネットワーク経由でファイルにアクセスする機能)の場合、最初に共有アクセス許可が検査され、そこでパスした場合に限ってNTFSアクセス許可が検査される。とはいっても、「簡易ファイルの共有」の場合、「private」にして自分だけがアクセスできるようにするか、それとも「private」にしないかの二者択一しかありませんが。
       
    2. 「ネットワーク上での共有とセキュリティ」が「共有アクセス許可」の設定に該当します。
       ネットワークからアクセスした場合は、まず最初に「Serverサービス」によりこのアクセス許可設定が適用されます。ローカルログオンした人には適用されません。

      【注意!】:「簡易ファイルの共有」を前提としているので「セキュリティ」タブはありません。

    簡易ファイルの共有を使用して、共有およびファイルへのアクセスを 5 つの異なるレベルに設定できます。(下記サイト参照)
    <MS技術>Windows XP でファイル共有を構成する方法
     その内の2つのレベルだけを下記に紹介します。

     ■ 簡易ファイル共有レベル2:マイドキュメント(デフォルト)
    1. フォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ] をクリックします
    2. [このフォルダをプライベートにする] チェック ボックスと [ネットワーク上でこのフォルダを共有する] チェック ボックスの両方がオフになっていることを確認し、[OK] をクリックします。

      ローカルの NTFS アクセス許可(everyoneなし)
      ・所 有 者 : フル コントロール
      ・Administrators : フル コントロール
      ・SYSTEM : フル コントロール

      ネットワーク共有アクセス許可(everyoneなし)
      ・共有されません

    ■ 簡易ファイルの共有レベル5:ネットワークでのファイル共有 (Everyone から読み取りおよび書き込み可能)
    1. フォルダを右クリックし、[共有とセキュリティ] をクリックします。
    2. [ネットワーク上でこのフォルダを共有する] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。

      ローカルの NTFS アクセス許可は、以下のように設定されます。
      所有者 : フル コントロール
      Administrators : フル コントロール
      SYSTEM : フル コントロール
      Everyone : 変更

      ネットワーク共有アクセス許可は、以下のように設定されます。
      Everyone : フル コントロール

      : Everyone に適用されるすべての NTFS アクセス許可は、Guest アカウントにも適用されます。
複数のWindows XP パソコンをLANで接続し、ファイルの共有を行う場合の設定
  • 【参考サイト】
    1. Windows XP HomeEditionで、LAN(ワークグループ)に参加するための設定方法
      NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 003839
    2. Windows XP Home Editionのコンピュータで、TCP/IPプロトコルを使ったピアツーピアネットワークを形成する設定方法
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
    3. Windows XP Professionalのコンピュータで、TCP/IPプロトコルを使ったピアツーピアネットワークを形成する設定方法
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
    4. Windows2000のコンピュータで、TCP/IPプロトコルを使ったピアツーピアネットワークを形成する設定方法を
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
    5. Windows 2000 / XPのネットワークの設定方法
      NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 003348
    6. Windows 2000においてPeer to Peer(ピアツーピア)でのネットワークを構築する場合の手順
      Lenovo Windows 2000 - Peer to Peer(ピアツーピア)でのネットワーク設定方法 - Japan
    7. Windows XPにおいてPeer to Peer(ピアツーピア)でのネットワークを構築する場合の手順
      Lenovo Windows XP - Peer to Peer(ピアツーピア)でのネットワーク設定方法 - Japan
    8. Windows XP Home Edition において、他のユーザーが特定のフォルダへアクセスすることを拒否する方法。
      NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 006524
    9. <MS技術>Windows XP Home Edition で小規模ネットワークを構築する方法 (第 1 部)
       
  • 【1台目のパソコンに、LANと共有とインターネットの設定を行う方法】
    1. 「ネットワーク セットアップ ウィザード」を利用する
      このウィザードを利用すると、Windows XP ベースのコンピュータを小規模なホーム ネットワークで使用できるようにセットアップするためのソフトウェアの構成が行われます。このウィザードでは、以下の項目のセットアップを行うことができます。ウィザードの途中に「ネットワークセットアップディスク」の作成画面が表示されます。LANに接続するパソコンにWin98/98SE/Meパソコンがある場合はこの「セットアップディスク」を利用してLAN設定できます。その場合FDかUSBメモリを用意してそのプログラムを保存してください。
       
      1. 直接のダイヤルアップ接続またはブロードバンド接続を使用するか、ホーム ネットワーク上の他のコンピュータを経由した、コンピュータからインターネットへの接続
      2. Windows XP ベースのコンピュータのインターネット接続の共有を使用した、ホーム ネットワーク上の他のコンピュータとのインターネット接続の共有 (ただし、セキュリティ上の理由から、インターネット接続の共有ではなく、ルーターを使用することを推奨します)
      3. コンピュータ名、コンピュータの説明、およびワークグループ名
      4. ファイルとプリンタの共有

      <「ネットワーク セットアップ ウィザード」を使用してファイルを共有するための参考例>
       共有設定

      【ネットワークセットアップウィザードのトラブル事例】

       ネットワーク セットアップ ウィザードにより、IEEE1394 接続とローカル エリア接続との間にネットワーク ブリッジが作成され、ネットワーク上の他のコンピュータに接続できなくなります。[ネットワーク全体] をクリックして、ネットワーク上のすべてのドメインやコンピュータを見ようとしても、他のコンピュータは表示されません。 (※最新のWindows XP の Service Pack を適用すると、ネットワーク セットアップ ウィザードの動作が改善され、ネットワーク アダプタ デバイス間のブリッジ接続は、セットアップされなくなっています。)
      <MS技術>ネットワーク セットアップ ウィザードを実行すると、他のコンピュータに接続できなくなる

      <ネットワークセットアップウィザードを実行すると、LANの設定がブリッジ接続になってしまい通信が出来なくなる場合の対処 >
       NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 004022
       
    2. 「ネットワーク接続ウィザード」を利用しないで手動でLANと共有とインターネットの設定を行う

           <ルータを通してインターネット、LANおよび共有を行う場合の設定手順>
      1. インターネットに接続するのに、「ユーザー名」と「パスワード」がいる(PPPOE接続)場合には、ルータに「ユーザー名」と「パスワード」を先に登録する必要があります。無線の場合は、更に「セキュリティ」の設定をルータとパソコンに行う必要があります。設定方法はルータのマニュアルをお読みください。
         
      2. ネットワークに使用するローカルエリア接続アイコンを右クリックし、ショートカット メニューの [プロパティ] をクリック。プロパティ画面の[全般] タブをクリックし、[この接続は次の項目を使用します] の [Microsoft ネットワーク用クライアント]、[Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] および [インターネット プロトコル(TCP/IP)] チェック ボックスにチェックが入っていない場合は、クリックしてチェックを入れます。
         
      3. 次に、TCP/IPの設定を行います。「TCP/IPのプロパティ」画面の「全般」タブで「IPアドレスを自動的に取得する」「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れます。【注意1.】【注意2.】参照のこと。
        操作方法は下のサイトを参照願います。b.の操作も記載されています。
        ii-okinawa接続設定―Windows XPの場合
         
      4. WinXPの場合、「マイコンピュータ」アイコンを右クリックして「プロパティ」をクリック。[システムのプロパティ] 画面から、「コンピュータの説明」「コンピュータ名」や「ワークグループ名」の設定行います。コンピュータ名とワークグループは名は「変更」ボタンをクリックして行います。「コンピュータ名」はパソコンごとに異なる名前を半角英数で、「ワークグループ名」は通常、同じ名前をそれぞれのパソコンに、半角英数で入力します。
         
      5. 共有したいフォルダを右クリックし、「共有」をクリック。[共有] タブをクリックし、[ネットワーク上での共有とセキュリティ] の [ネットワーク上でこのフォルダを共有する] チェック ボックスをクリックして、チェックを入れます。[ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可]にチェックを入れるとフルアクセスに設定されます。次に、[共有名] ボックスに、任意の[共有名]を入力します。
         
      6. インターネットの設定については「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット接続」→「インターネットオプション」をクリックする。「インターネットのプロパティ」の「接続」タブで「ダイアルしない」にチェックします。ただし、外出先でダイアルアップを利用する場合などには「ネットワークが存在しないときには、ダイアルする」にチェックを入れます。

        【注意1.】
        ルーターを利用しないパソコン同士をハブでつなぎ、LAN接続する場合には、IPアドレスは通常192.168.0.0~192.168.255.255から任意の重複しない番号をそれぞれのパソコンに手動で登録する必要があります。サブネットマスクは255.255.255.0で設定します。上記e.の「IPアドレスを自動的に取得する」にチェックは不要です。

        【注意2.】
        Windowsでは、IPアドレスが設定されておらず、DHCPサーバも見つからない場合には、APIPAという機能が働き、自動的に169.254.xxx.xxx のIPアドレスが振られます。この場合、デフォルトゲートウェイのIPアドレスが設定されないため、単一LAN内での通信は可能だが、ルータを越えて他のサブネットとの通信ができない。当然、インターネットにも接続できない。このアドレスは「LINKLOCALアドレス」と呼ばれ、プライベートアドレスとは異なるものです。

        <MS技術>ネットワーク上でフォルダやファイルを共有するには

  • 【2台目以降のパソコンにLANと共有の設定を行う方法】
     Win98/98SE/Meパソコンの場合、1台目で作成した「ネットワークセットアップディスク」を使うとWinXPと同じ方法でLAN設定ができます。
    WinXPパソコンの場合は1台目のLAN設定と同じ方法でLAN設定を行います。「ネットワークセットアップディスク」は不要です。
    セットアップディスクを使用しないで上記と同じようにLANの設定を行うこともできます。
     
Windows98/MeパソコンでLAN接続と共有設定を行う方法
  • Windows98でネットワーク設定を行う場合は、下記を参照ください。
     
    • DHCPサーバ機能を持つブロードバンドルータ、ルータ機能付ADSLモデム、ISDNダイヤルアップルータなどに接続されたWindows98/Meのコンピュータ同士をネットワーク接続する方法(通常)
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
    • NICが正しくインストールされたWindows98/Meのコンピュータで、TCP/IPプロトコルを使ったピアツーピアネットワークを形成する設定方法
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
       
    • NICが正しくインストールされたWindows98/Meのコンピュータで、NetBEUIプロトコルを使ったピアツーピアネットワークを形成する設定方法
      Support.Jp.Dell.Com - Q&A詳細情報
       
    • 色んな記事にWindowsXPのパソコンとWindows98のパソコンでファイル共有を行う場合、WindowsXPのパソコンにNetBEUIプロトコルをインストールしなければならないと書かれているのを見かけますが、NetBEUIを入れなくても私のパソコンでは問題なく共有できています。Windows98のパソコンの「TCP/IP」のプロパティをみると、ちゃんと「TCP/IP上でNETBIOSを使用可能にする」にチェックが入っているので大丈夫なのでは。
       
  • 【注意事項】
    • 「Microsoft ネットワーククライアント」を追加していないと、デスクトップに「ネットワークコンピュータ」のアイコンが表示されない。表示されないと、アイコンをダブルクリックして共有フォルダにアクセスすることはできません。
    • 「Microsoft ネットワーククライアント」があっても、「Microsoftネットワーク共有サービス」がないと、他のパソコンを見ることはできまても、自分のパソコンは表示されません。また他のパソコンからも自分のパソコンだけが見えません。ブラウズリストに自分のパソコンは登録されないが、リストを受け取ることはできます。「Microsoftネットワーク共有サービス」がないということは、共有フォルダ等を公開する気がないということですから、自分のパソコンを見せる必要がないので表示されないということです。
    • 「アダプタ」が登録され、「Microsoft ネットワーククライアント」、「Microsoftネットワーク共有サービス」、「TCP/IP」が正しく設定されていればWin98、WinXPhome、WinXPpro間で共有フォルダを見ることができます(特にアクセス権を設定していない場合)。
    • インターネット接続だけなら「アダプタ」と「TCP/IP」のコンポーネントだけで可能です(他の設定は要りますが)。
       
    <IBM>Lenovo Windows 95-98 - ネットワークコンピュータで他のコンピュータが表示されない - Japan
1.ネットワークコンポーネントの設定がパソコンに正しく行われているか
  • 「スタート」→「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット接続」→「ネットワーク接続」画面で、「ローカルエリア接続」のアイコンを右クリックし、ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックします。

    ※「ローカルエリア接続」のアイコンがない場合はパソコンに「LANアダプタ/カード」がついているか確認し、ドライバをインストールしてください。また「ローカルエリア接続」アイコンの表示は「有効」か「接続」になっていますか。必ず確認ください。「ローカルエリア接続」はLANアダプタごとに作成されます。今使用しているLANアダプタ名の「ローカルエリア接続」が「有効」「接続」になっている必要があります。
     
  • [全般] タブをクリックし、[この接続は次の項目を使用します] の以下の項目にチェックを入れます。(WindowsXPでは、ネットワークカードがインストールされていると以下の適切なネットワークコンポーネントが自動的に設定されます。しかし、トラブル時には確認が必要です)。なお以下のコンポーネントを削除しても、WindowsXPの場合、「Serverサービス」や「Workstationサービス」が自動的に無効や停止になることはありません。
    1. Microsoft ネットワーク用クライアント(クライアントソフト)

      【説明】コンピュータがMicrosoftネットワーク上のリソースにアクセスできます。

      他のパソコンの共有リソースを利用する側のパソコンにのみ設定します。(利用しないなら不要)
      これを設定していないと「ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックしても、他のパソコンが見えません。また、他のパソコンの共有フォルダにアクセスできません。

      ※ ネットワークアダプタのインストールと同時に追加されます。無い場合は追加します。
      【操作方法】[追加]→[クライアント]→[追加]の順にクリックします。製造元から[Microsoft]→ネットワーククライアントから[Microsoftネットワーククライアント]を選択し、[OK]をクリックします。

      「Microsoft ネットワーク用クライアント」は、SMB(Server Message Block)プロトコルを使用して、指定されたコンピュータの共有ファイルや共有プリンタへの要求を生成します。ない場合はインストールが必要です。
       
    2. Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有(サーバソフト)

      【説明】他のコンピュータがMicrosoftネットワークを使ってこのコンピュータのリソースにアクセスできます。

      共有リソースを提供する側のパソコンにのみ設定する。(リソースを公開しないなら不要)
      これを設定しなくても、「Microsoft ネットワーク用クライアント」があれば他のパソコンを見ることができますが、自分のパソコンは誰からも見えなくなります。

      【操作方法】[ファイルとプリンタの共有]をクリックし、ファイルとプリンタの共有にチェックを入れると追加されます。

      「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」はSMBプロトコルを使用して共有リソースを提供するために必要なアプリケーションです。
       
    3. インターネット プロトコル(TCP/IP)

      プロトコルとは、ネットワーク上でパソコン同士が通信する為の取り決めのことで、TCP/IPプロトコルが標準となりつつあります。
      ※ネットワークアダプタのインストールと同時に追加されますが、無い場合は追加しなければいけません。

      【操作方法】[追加]→[プロトコル]→[追加]の順にクリックし、製造元から[Microsoft]、ネットワークプロトコルから[TCP/IP]を選択し、[OK]をクリックします。

      コマンドプロンプトで「ping 127.0.0.1」と打って応答があればTCP/IPが正常に機能していることが分かります。また、これとは別に「ping 192.168.xx.xx(割り当てられたIPアドレス)」と打って応答があれば、TCP/IPに加えネットワークカードやケーブルにも問題がないことが分かります。(127.0.0.1はループバックアドレスといわれ、自分自身を示すIPアドレスです。このアドレスにpingを打ってもネットワークカードまでパケットは届きません。192.168.xx.xxは届きます)

      <MS技術> Windows XP における TCP-IP 接続のトラブルシューティング
2.「システムのプロパティ」画面でコンピュータ名とワークグループが正しく入力されているか
  • 「スタート」→「マイコンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」をクリックして「システムのプロパティ」を表示する。
    1. コンピュータ名」はそれぞれのパソコンで別のものになっているか。
      (参考:Windows2000/XPでは「コンピュータ名」で指定したNetBIOS名がそのままホスト名になります。Windows98/Meではホスト名とNetBIOS名はそれぞれ別の名前で設定できました。)
       
    2. ワークグループ」は家庭用LANでは通常LAN内のすべてのパソコンに同じ名前をつけます。変更は「システムのプロパティ」の「コンピュータ名」タブの「変更」をクリックし半角英数字で入力する。
3.Computer Browser サービスが起動しているか
  • 通常、何もしなくてもこのサービスはデフォルトで起動するようになっています。しかし、何らかの理由でこのサービスが動いていない場合はワークグループ内の各コンピュータで、「NetBIOS over TCP/IP 」を有効にし、かつ「「Computer Browser サービス」を有効にします。

    Computer Browser サービスはネットワーク上のコンピュータの最新の一覧を管理し、ブラウザとして指定されているコンピュータにこの一覧を提供します。このサービスが停止している場合、一覧は更新も管理も行われません。このサービスが無効になっている場合、このサービスに明示的に依存するすべてのサービスが開始しません。<MS技術>

    「ポテンシャルブラウザ」というのは現在クライアントとして動作しており、サーバーの役割を担っていないが、必要に応じてマスタブラウザやバックアップブラウザになる可能性のあるパソコンのことを言います。

    【トラブル】
     ピア ツー ピア ネットワーク環境でワークグループのメンバとして構成されている Windows XP ベースのコンピュータで、次のいずれかの現象が発生することがあります。
     
    • 共有フォルダまたはファイルにアクセスできません。
    • ワークグループ内の他のコンピュータが見つかりません。
    • [マイ ネットワーク] ウィンドウのワークグループをダブルクリックすると、次のエラー メッセージが表示されます。
      Workgroup Name にアクセスできません。このネットワーク リソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。
       
    【原 因】
     この問題は、次の両方の条件に該当する場合に発生することがあります。
    • ワークグループ内の 1 台または複数のコンピュータで NetBIOS over TCP/IP が有効になっていません。
    • ワークグループ内の 1 台または複数のコンピュータで Computer Browser サービスが起動していないか、無効になっています。
        
    【解決方法】<MS技術>共有ファイルやフォルダにアクセスできない、またはワークグループ内のコンピュータを参照できない
     
    [Windows XP] ピアツーピア接続ができません。「~にアクセスできません。このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります。」と表示されます。
     Q&A事例 [1305-8039] - AzbyClub - サポート 富士通
4.フォルダの共有設定は正しいか
  • 【フォルダの共有設定を行う方法】
    1.共有したいフォルダを右クリックして「共有とセキュリティ」を選択。「共有」タブで「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」にチェックを入れる。適当な「共有名」を入れる。
    • ※「ファイルとプリンタの共有」を無効にすると、「ネットワーク上でこのフォルダを共有する」は表示されません。この場合は「ネットワークセットアップウィザード」を実行するか、「危険を認識した上で、ウィザードを使わないでファイルを共有する場合にはここをクリックしてください」をクリックしてファイル共有を有効にしてください。

    2.ネットワークユーザー(LAN経由)に読み書き削除を許可する(フルコントロール)場合は「ネットワークユーザーによるファイルの変更を許可」にチェックを入れます。読み取りだけにするにはチェックをはずします。共有設定を行うとフォルダアイコンの下に「手」の絵が付きます。

    <MS技術>ネットワーク上でフォルダやファイルを共有するには 
    <MS技術>Windows XP でファイル共有を構成する方法 

    Windows XP /Me /2000 /98 / Windows95でフォルダやドライブを複数のパソコンで共有する方法
    Q&A事例 [0304-8421] - AzbyClub - サポート 富士通
     
  • 【「共有ドキュメント」って何?「共有フォルダ」と何が違うの?】・・・よく混乱しますよね。
     Windows XP に最初から標準で用意されている「共有ドキュメント」フォルダは、パソコン内のユーザー同士が相互にそのフォルダ内のファイルを利用することができる特殊なフォルダです。一つしかありません。ネットワークの共有を行うと、LAN上のコンピュータからは「SharedDocs」という名前で「マイネットワーク」画面に表示されます。共有したいファイルはここに集中しておくと他のパソコンからファイルの閲覧や保存ができるので大変便利。場所は「¥Documents and Settings¥ALL Users¥共有ドキュメント」。コンピュータがドメインに参加している場合は「共有ドキュメント」は使用できません。

    これに対して自分独自のフォルダを好きな名前で作成し、フォルダを右クリックして「共有とセキュリティ」をクリックし、「読み取り専用」(デフォルト)か「フルアクセス」を選択してこのフォルダに対して共有とアクセス権を設定することができます。これが共有フォルダです。

    ファイル/フォルダ/ドライブ/プリンタを共有することの意味や利点について
     NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 003590

    特集:Windows XPとは何か? 12.ファイルの共有設定
    「共有ドキュメント」フォルダを隠す - デジタルARENA
    【コラム】Windows XPスマートチューニング 第4回 共有ドキュメントフォルダをマイコンピュータから削除 (MYCOM PC WEB)
5.プリンタの共有設定がそれぞれのパソコンで正しくなされているか
  • 直接プリンタと接続されているパソコンでプリンタアイコンを右クリックして共有をクリック。「このプリンタを共有する」にチェックを入れ共有名を入力。
  • 他のパソコンでは「プリンタとFAX」画面で「プリンタのタスク」の「プリンタのインストール」をクリック。「プリンタの追加ウィザード」で「ネットワークプリンタ、またはほかのコンピュータに接続されているプリンタ」にチェックを入れます。
    (「プリンタとFAX」画面は「スタート」→「プリンタとFAX」から、または「スタート」→「コントールパネル」から表示します。)

    <MS技術>プリンタを登録してみよう
  • 「他のパソコンがWindows98/Me」で「直接プリンタと接続されているパソコンがWindowsXP」の場合には「他のパソコン」のそれぞれにプリンタドライバをインストールする必要があります。アクセスする側のパソコンがWindowsXPの場合は別途ドライバを用意する必要がなく、共有設定したパソコン(直接プリンタと接続されているパソコン)からドライバを取得できます。
  • 印刷できない時、「プリンタのプロパティ」で「双方向サポートを有効にする」のチェックをはずすと印刷できる場合がある。

「マイネットワーク」画面の共有フォルダはショートカット

  • 「スタート」→「マイネットワーク」から「マイネットワーク」画面を表示。「スタート」メニューに「マイネットワーク」が表示されない場合は「マイコンピュータ」を表示して、「マイネットワーク」をクリックする。「マイネットワーク」画面の表示は、
    1. インターネット」の項目欄には「ネットワークプレース」として追加したFTPサーバーが表示される。
      自分でネットワークプレースを作成していなくても、一度見たフォルダは自動的に登録されてしまいます。
       ※ネットワークプレースとはネットワーク上のフォルダへのショートカットのことです
       
      <Windows Millennium Edition、Windows 2000 または Windows XP で、ネットワークプレースを追加する方法>
      NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 003950
       
    2. ローカルネットワーク」の項目欄には同じワークグループのパソコンの共有フォルダを自動的に見つけて表示される。

      <MS技術>[HOW TO] ネットワークの場所へのショートカットを作成する方法
       
  • 【注意!】
    「マイネットワーク」は現在ある共有フォルダを正確に表示しているわけではありません
    「マイネットワーク」画面で表示されるフォルダはショートカットネットワークプレース)なので、元のフォルダが削除されても一覧から消えません。相手のパソコンの電源が切れていてもLANに未接続でも表示されます。ですからフォルダをダブルクリックしても「アクセスできません」と表示されて開けないことがよくあります。
     
ワークグループは見えるのに、リストにパソコンが見えない場合(自分のパソコンしか見えない)
  1. ブラウザシステムが原因の場合
    コンピュータを一覧表示するブラウザシステムは一覧リストをリアルタイムで更新ないのでよくこういった事が生じます。「コンピュータ」「ワークグループ」の表示はあてになりません。パソコンを再起動するか、少し間を置いて何度か「マイネットワーク」画面の左側にある「ネットワークタスク」で「ワークグループのコンピュータを表示」をクリックすると、サーバーから最新のブラウズリストが送られて、表示されるようになります。ここで該当パソコンをダブルクリックすると、NetBIOS名前解決により共有フォルダが表示されますが、ここで表示されるフォルダはショートカットではなく、実在するフォルダです。「少し間をおく」というのは、ブラウズリストが更新されるまで時間がかかる(リアルタイムで更新されない)為です。すぐにアクセスしたい場合は、直接「コンピュータ名」や「IPアドレス」を指定してアクセスする方法があります。[スタート]-[ファイル名を指定して実行]で接続先の「コンピュータ名」を入力して実行してみてください。「コンピュータ名」でアクセスできたら、ブラウザシステムの問題、「IPアドレス」ではアクセスできるが「コンピュータ名」ではアクセスできない場合は、名前解決の問題です。詳しくは、下記の<対処方法>をお試しください。
    <参 考> @IT:Windows TIPS -- Troubleshoot:NetBIOS名でほかのコンピュータに接続できない

    <対処方法>最初の項目「LAN接続、ファイル共有トラブル解決手順」の1.をお試しください。
  2. 相手パソコンに異なったワークグループ名をつけた場合
    左の画面にあるネットワークタスクから「Microsoft Windows Network」をクリックすると、間違ったワークグループ名で登録していることが確認できます。確認したら相手パソコン上でワークグループ名を正しく変更しておきましょう。

    フォルダやプリンタの共有は、同一ワークグループ以外でも可能です
    ワークグループ名は表示だけの問題なのでLAN内のパソコンに別のワークグループ名をつけても構いません。ワークグループ名はアドレスバーに表示されます。別のワークグループにアクセスするにはネットワークタスクから「Microsoft Windows Network」をクリックして行います。
  3. 相手パソコンのネットワーク接続に問題がある場合(上記1.2.以外)

    <対処方法>最初の項目「LAN接続、ファイル共有トラブル解決手順」の3.をお試しください。
マイネットワークに共有フォルダが表示されているのにダブルクリックしても共有フォルダが開かない場合

【エラーメッセージ】

  • 指定された共有名が見つかりません(WinMe)
  • ネットワーク名が見つかりません(Win2000)
  • 指定されたサーバーは、要求された操作を実行できません(WinXP)
    <原因>
    1. 共有フォルダの名前が変更された
    2. 共有フォルダが削除された
    3. 共有設定が解除された

 【エラーメッセージ】

 【パスワードの画面が出る】

  • パスワード画面が出る
    <原因>
    1. WindowsMe/98では、フォルダを共有する場合、特定の人だけに許可する為のパスワードを設定できる。このフォルダを開こうとすると、パスワードを要求される。パスワードを調べ正しく入力する。
    2. 共有フォルダがWindows2000にある場合、他のパソコンからその共有フォルダを利用するにはWindows2000に登録してあるアカウントと同一のアカウント(ユーザー名、パスワード)を入力しなければいけません。ただし、自分のパソコンがWin98/Meで相手パソコンがWin2000の場合は、Win2000のアカウントで「ログオン」しなおさなければ接続ができません。。

 「~アクセスは拒否されました」というエラーメッセージが表示される。

正しく設定したのにマイネットワークに共有フォルダが表示されない場合
  • 少し待つか、再起動すると正常に表示される場合が殆ど。
    又は以下の方法で試してください。
     
  • マイコンピュータを右クリックして、エクスプローラ画面を表示して、「マイネットワーク」→「ネットワーク全体」→「Microsoft Wimdows Network」→「ワークグループ名」→「コンピュータ名」→「共有フォルダなどの共有リソース」の順でクリックして表示して見ましょう。これでうまくいく場合もあるし、どこの段階で失敗するかにより原因を特定しやすい。「ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックしてコンピュータ名の一覧が表示されるまでがブラウザシステムの役割。それ以降はNetBIOSを利用した共有SMBの役割です。
  • 「マイネットワーク」のツールバーにある「検索」ボタンをクリック。「コンピュータ名」に検索するパソコンの名前を入力して検索してみる。検索したパソコンのアイコンが表示されればOKです。
     
  • 「マイネットワーク」のアドレスバーに直接「ネットワークパス」を入力してみる

    例: \\PC\共有用 (PCがコンピュータ名、共有用が共有フォルダの場合)又は\\PC\
     
  • 「ファイル名を指定して実行」から「名前」欄に相手のパソコンのIPアドレス「例:\\192.168.○.○」を入れて実行すると共有フォルダにアクセスできるか試す。
     
  • 相手のパソコンの「IPアドレス」または「コンピュータ名」を調べ、コマンドプロンプトでping を打ち通信可能か確認する。

    例: ping 192.168.11.5. または ping dell_1 (「IPアドレス」や「コンピュータ名」は相手のパソコンで調べること)

    コマンドプロンプトはWindows XP/2000 の場合は、「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」をクリックして起動します(Me/98 Second Edition/98 の場合は、「スタート」→「プログラム」→「MS-DOSプロンプト」)。

    ★コンピュータが見えることと、アクセスできることは別
            @IT:連載 第23回 コンピュータの一覧を管理するブラウザ・サービス 1.ブラウザ・サービス

     A.ンピュータ名やワークグループ名のアイコンが表示されるのはComputer Browser(ブラウザサービス)による
     
    • Windowsでは、OSをインストールした直後に「コンピュータ名」だけを設定すれば、フォルダの共有やプリンタの共有を設定しなくても、ネットワークに接続するだけで、
      1. 「マイネットワーク」からネットワークタスクの「ワークグループ内のコンピュータを表示する」をクリックするとLAN接続されている同一ワークグループ内のコンピュータの一覧を見ることができる(WinXPの場合)。
      2. また、「その他」のMicrosoft Windows Networkをクリックすると、すべての「ワークグループ名」が表示されます。

      これらを表示できるのは、Windows NT以降のOSではNetBIOSを使ったComputer Browserサービスがデフォルトでインストールされ、自動的に起動されるからです。Windows 9x/Me では、ブラウジング機能は「Microsoftネットワーク共有サービス」の機能として提供されています。 「Computer Browser」サービスはServerサービスと依存関係にあるため、「Server」サービスが起動していないとコンピュータを表示することができません。しかし、マスターブラウザ(コンピュータの一覧の原本を保有しているパソコン)からブラウズリストを受け取ってコンピュータが表示されても、そのコンピュータにアクセスできるとはかぎりません。アクセスできるにはブラウザサービスとは別の仕組み(次項のSMBを参照)が必要で、そのコンピュータへのアクセス権が無ければアクセスできません。また 「マイネットワーク」をクリックすると共有フォルダが表示されますが、これもブラウザサービスとは直接には関係がありません。

      Windows98のパソコンでは、デフォルトで起動するこういった名前の付いた「サービス」はありませんが、ブラウジング機能は付いています。実際に試してみたところ、自分のパソコンに「Microsoft ネットワーククライアント」があり、「Microsoftネットワーク共有サービス」がない場合でも、他のパソコンを見ることができかつアクセスも可能でした。しかし自分のパソコンが表示されないし、他のパソコンからも自分のパソコンだけが見えませんでした。つまりブラウズリストに自分のパソコンは登録されないものの、他のパソコンのリストを受け取ることはできるようです。これは「Microsoftネットワーク共有サービス」がないとマスターブラウザに対しサーバーアナウンスメント通知を出さないことによるものではないかと思います。

      コンピュータ・ブラウジングについての解説
      Microsoft ネットワークを解剖する第3回「ブラウジング機能」

      ■Windowsネットワーク・サービス
       Windowsネットワーク・サービスとは、 Windowsマシン相互のファイル、プリンタ共有を可能にするサービスです。
      ファイルやプリンタを外部に公開する「Serverサービス」と、 公開された資源を利用する機能である「Workstationサービス」からなり、 SMB(Server Message Block)プロトコルにより実現されています。
      家庭用LAN(ピアツーピア型)の場合、どのパソコンもこのサーバー機能とクライアント機能の両方が使えるようになっています。
      ServerサービスとWorkstationサービスが稼動しているかどうかは「サービス」やコマンドプロンプト「net config」で分かる。

      【Serverサービスとは】(サービス名はWindows NTやWindows 2000、Windows XPの場合)。
      デフォルトで「開始」「自動」となっている。「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」がなくても「無効」にはならない。ただし、Windows2000では「ファイルプリント共有サービス」を削除してしまうと、Serverサービスもなくなります。
       
      • コンピュータでネットワークをとおしてのファイル、印刷、および名前付パイプ共有をサポートします。このサービスが停止した場合、これらの機能は利用できなくなります。このサービスが使用不可にされた場合、このサービスに明示的に依存するサービスはすべて起動できなくなります。[スタート]-[プログラム]-[管理ツール]-[サービス]を起動し、サービスの一覧で、[Service]の「状態」が「開始」になっているかどうか確認できます。
      • このサービスに依存しているシステムコンポーネント:Computer Browser
         
      • WindowsXPでは「Serverサービス」と「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」は全く同じではない。「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」をはずしても、依然として「Serverサービス」は「開始」「自動」となっているからです。その為、「Serverサービス」とはまったく別ではあるが、それに依存する「Computer Browserサービス」も「開始」「自動」のままです。ということは「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」をはずしても、「Computer Browserサービス」は開始されているが、「ホストアナウンスメント」を出さないので、そのパソコンはブラウズリストに登録されないということなのでしょうか。ちなみに「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」と「Microsiftネットワーク用ファイルとプリンタ」をはずしても、「Serverサービス」「Workstationサービス」「Computer Browserサービス」は「開始」「自動」のままです。つまり「Computer Browserサービス」は開始されており、パソコンの「Serverサービス」や「Workstationサービス」の状況を確認した上で、「ホストアナウンスメント」などを出さない仕組みになっているのでしょうか?
         このような疑問を抱いたのは、「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」とか「Microsoftネットワーククライアント」とかのコンポーネントは、ネットワークアダプタごとにバインドされているものだということを私自身よく理解していなかったことによるものだと思います。複数のアダプタがあれば、複数の接続ができるので、それぞれの接続ごとに「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタの共有」があるのだから、そのひとつのコンポーネントをはずしても、当然他の接続のコンポーネントには影響がありませんし、あってはならない。だから、ひとつのコンポーネントの有無が「Serverサービス」には影響しないように仕組まれているのだと思います。

      【Workstationサービスとは】(サービス名はWindows NTやWindows 2000、Windows XPの場合)。
      デフォルトで「開始」「自動」となっています。「Microsoftネットワーククライアント」を入れていなくても「無効」にならない。
      • リモート サーバーへのクライアント ネットワーク接続を作成し、維持します。万一、このサービスが停止している場合は、これらの接続は利用できなくなります。このサービスが無効になっている場合は、このサービスに明示的に依存するサービスは何も開始できなくなります。[スタート]-[プログラム]-[管理ツール]-[サービス]を起動し、サービスの一覧で、[Workstation]の「状態」が「開始」になっているかどうか確認できます。
      • このサービスに依存しているシステムコンポーネント:Alter、Computer Browser、Messenger、NetLogon、RPCLocator
         
      • アプリケーションからのファイル・アクセス要求は「リダイレクタ(ローカルとリモートのアクセスを振り分ける機能)」によってWorkstationサービスへ向けられ、さらにトランスポート層サービスを経由してサーバ側のServerサービスに届けられる。

      【Computer Browserサービスとは】(サービス名はWindows NTやWindows 2000、Windows XPの場合)。
      デフォルトで「開始」「自動」になっており、電源を入れると自動的に起動します。
      • ネットワーク上のコンピュータの最新の一覧を管理し、その参照者として指定されたコンピュータに一覧を提供します。このサービスが停止している場合は、一覧は更新も維持もされません。このサービスが無効になっている場合は、このサービスに明示的に依存するサービスは何も開始できなくなります。
      • このサービスが依存するシステムコンポーネント:ServerWorkstation
         
      • 「ブラウザ(browser)」とは、ネットワーク上のコンピュータ名の一覧を維持・管理している、特別なコンピュータのことを指す。「Serverサービス」を実行しているコンピュータの中から、クライアントに応答する役割を持つコンピュータ(マスタブラウザやバックアップブラウザ)が一定の基準で選任される。ブラウザにはマスタブラウザやバックアップブラウザの他にポテンシャルブラウザ(現在ブラウザではないが、マスタブラウザやバックアップブラウザになる可能性のあるパソコン)があります。これに対し、ブラウザではなく、単なるサーバ(リソースを公開しているコンピュータ)のことを非ブラウズ(ノンブラウザ)といい、ブラウザ・サービスが稼働していないコンピュータやブラウザにならないようにレジストリ設定されたコンピュータがそれに該当します。
         
      • 【ブラウズリストへの登録】

        起動時にそれぞれのパソコンがブロードキャストを送信し(UDP138番)、マスターブラウザ(特定のパソコン)に対し自身の存在を通知(ホストアナウンスメント)します。起動後も12分ごとに自分自身(コンピュータ名・ワークグループ名)を通知します。マスターブラウザはこれらの情報からコンピュータ名(NetBIOS名)の一覧(ブラウズリスト)を作成します。ブラウズリストはグループ内の「コンピュータ名一覧」とネットワーク上の「グループ名一覧」の2種類の情報を管理している。
         
      • 【ブラウズリストの取得】

        ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックをすると、マスターブラウザに対してブラウズリストの要求(Get Backup List リクエスト)が行われます。マスターブラウザからリストが渡されると、そのリストが「マイネットワーク」や「ネットワークコンピュータ」画面に反映される。一覧を取得することを「ブラウズ(browse)する」といいます。
        ここで表示されているコンピュータ名は、ファイルやプリンタなどのリソースを公開しているコンピュータ(正確には「Serverサービス」を実行しているコンピュータ)だけであり、クライアント機能(「Workstationサービス」)だけを実装しているコンピュータは表示されていない(ファイアウォールを有効にして、外部からのアクセスを禁止している場合も表示されないことがある)。そのため「コンピュータ名」ではなく、「サーバ名」とも呼ばれる。だが現在のWindows OSでは、デフォルトでどちらのサービスも有効になっているので、ネットワーク上に存在するコンピュータは基本的にはこのコンピュータ名の一覧リストに表示されるようになっている。
         
      • リアルタイムで情報を更新しないので、その登録・解除に若干のタイムラグが生じます。新しくネットワークに参加したばかりのサーバはすぐにはブラウズ・リストには登録されないし、終了してもすぐにはブラウズ・リストから削除されない。このため、ブラウズ・リストに存在しているからといっても実際のサーバ・コンピュータへアクセスできるとは限りません。古いブラウズリストが渡された場合、「コンピュータが見えない」ということが生じるのです。
        ブラウザ サービスは、サーバー ブロードキャストに依存するため、通信はコネクションレスで、本質的に信頼性は高くありません。ブラウズリストはコマンドプロンプト「net view」でわかる。

      <マスター・ブラウザを調べる方法>
    • ブラウザサービスが停止していても、共有フォルダにアクセスできます。
      つまり、ブラウザサービスを利用した「マイネットワーク」や「ネットワークコンピュータ」から共有フォルダにアクセスできなくても、「ファイル名を指定して実行」から「名前」欄に相手のパソコンのIPアドレス「例:\\192.168.○.○」を入れて実行すると共有フォルダにアクセスできます。
      これはCIFSの機能で、Windowsのファイル共有サービスで利用されているプロトコルの「SMB」を拡張し、Windows以外のOSやアプリケーションソフトでも利用できるようにしたもの。CIFSはNetBIOSを利用せず、TCP/IPのみで共有フォルダにアクセスすることができます。

      <Windows XP 「ネットワーク全体」アイコンを表示させる方法>
       NEC パーソナル商品総合情報サイト 121ware.com サポート情報番号 004338

      <MS技術>コンピュータ ブラウザ サービスについて
       
    • computerAが「ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックしたときのブラウジング動作↓
      1. computerAは「ワークグループのコンピュータを表示する」をクリックするとブラウッザリストの要求メッセージ(get backup listリクエスト)をLAN内のすべてのコンピュータのUDP138番ポートに向けてブロードキャスト(あて先アドレス「192.168.1.255」、MACアドレス「ff;f;ff;ff;ff;ff」)で送信される。
      2. computerM(マスターブラウザ)はそのcomputerAのIPアドレスを調べるため、LAN内のすべてのコンピュータのUDP137番ポートに向けて「conputerAのIPアドレスを教えてください」というメッセージをブロードキャストで送信する(NetBIOS名前解決要求)。conputerAはconputerMのIPアドレスを受け取り、次にconputerMのMACアドレスを調べる為にARP要求(MのIPアドレスからMACアドレスを探し出す作業)を行う。
      3. computerMはcomputerAに対して自分のMACアドレスを通知する。
      4. conputerAはARP回答によりconputerMのMACアドレスを取得してからcomputerMに「computerAのIPアドレスは○○」というのメッセージ(NetBIOS名前解決の応答)を返します。
      5. computerM(マスターブラウザ)はTCP139番ポートでコネクションを確立し、computerA宛にワークグループ名とコンピュータ名の一覧を送信する。

        【参考】
        TCP/IPネットワークではIPアドレスで通信相手を決定するので、ホスト名を指定してアクセスする場合はホスト名からIPアドレスを求める仕組みが必要となります。これが名前解決です。NetBios名前解決にはこのブロードキャスト方式以外に「lmhostsファイル」や「WINSサーバー」を利用する方法があります。一度見つかったNetBIOS名は、再利用に備えてメモリ上に最大10分間保存されます。これを「NetBIOS名キャッシュ」といい、コマンドプロンプト「nbtstat -c」で表示可能。
       
    • B.共有ファイルやプリンタへのアクセスはSMBプロトコル(又はCIFSプロトコル)で行われる。
       
    1. まず「Workstationサービス」機能である「Microsoftネットワーククライアント」が、SMBプロトコル(Server Message Bloc、ファイルやプリンタの共有を実現するプロトコル)を使って相手パソコンの共有」リソースへの要求を作成します。
    2. 共有リソースへの要求は「NetBIOS」に渡され、NetBIOSでは、通信相手を「NetBIOS名」から特定し、セッション確立し、ファイルの読み出しを相手側パソコンに要求する
    3. 要求は相手パソコンの「Serverサービス」機能である「Windowsネットワーク用ファイルとプリンタ共有」に到達し、アクセス権が正当かどうかを調べ、逆の経路をたどり要求側のパソコンに結果が返されます。(ただし、サーバーマシンに直接アクセスする場合は、Serverサービスを経由しません。)

      つまりping が通るだけでは共有可能となりません。「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有」と「Microsoft ネットワーク用クライアント」が TCP/IP上で有効になっていてはじめてSMBを利用した共有が実現できるのです。

      【参考資料】
      @IT:連載 基礎から学ぶWindowsネットワーク 第20回 ファイル共有プロトコルSMB/CIFS(その1) 1.Windowsネットワークの基本アーキテクチャ

    ファイル共有サービス
    (Workstationサービス、Serverサービス)
    SMBファイル共有プロトコル CIFSプロトコル
     
    NetBiosインターフェイス TCP/IP
     
    NetBeui
       
    ネットワークインターフェイス
     
    • ポート445(ダイレクト・ホスティングSMBサービス)

      SMBに対してCIFS(Common Internet File System)は、ダイレクトホスティングサービスとも呼ばれ、NetBIOSインターフェイスを経由せず、ただ1つのTCPのポート(445番)だけでサービスできるように改良されたプロトコル。提供するサービスそのものはSMBの場合とほとんど同じであるが、使用するポートが1つだけでよいので、ファイアウォールなどでの管理も容易になっている(NetBIOSでは複数のポートを使用する)。このプロトコルがサポートされているのは、今のところWindows 2000/XPだけなので、Windows NTや9x/Meなどの従来のOSが動作しているマシンと通信することができない。そこでWindows 2000/XPでは、ファイル/プリンタ共有サービスを利用する場合、従来のNetBIOSインターフェイスを使ってサーバとの接続を試みると同時に、「ダイレクト・ホスティングSMBサービス」も呼び出すように実装されている。そのため、ユーザーから見るとプロトコルの違いを特に意識することなく、従来のWindows NTやWindows 9x/Meなどのノードとも通信することができるように実装されている。(上記@IT:連載から)

      <MS技術>TCP-IP を介する SMB のダイレクト ホスト
       
  • C.名前解決
    コンピュータ名からIPアドレスを求めることを名前解決という。Windowsネットワークでは、NetBIOS系とTCP/IP系の2種類の名前解決がある。Windows2000以降、NetBIOS名とホスト名は常に一致するようになりました。

    「\\コンピュータ名」を指定する場合、コンピュータ名を最初にTCP/IP通信上のホスト名として探すことになります。しかし小規模LANで、LAN内にDNSやWINSサーバーがない場合は、IPアドレスを調べられないので、NetBIOS over TCP/IP機能を利用して、コンピュータ名をNetBIOS名としてLAN内のすべてのパソコンに問い合わせ(ブロードキャスト)を行い、該当パソコンから応答があればIPアドレスが取得できる仕組みとなっています。つまり、コンピュータ名をホスト名として名前解決できないときは、NetBIOS名として解決してくれるのです。

    「\\コンピュータ名」を指定して検索すると、共有フォルダのあるパソコンが表示できないのに、「\\IPアドレス」を指定すると表示される場合は、「共有機能」には問題はなく、「名前解決機能」に問題があるいうことになります。この場合は「NetBIOS over TCP/IP」や、これに依存するサービス「TCP/IP NetBIOS Helper」が有効になっているか確認してください。もし、「DNS」「WINS」サーバーを利用している場合は、設定に問題がないかチェックしてください。

    <NetBIOS over TCP/IP(NBT)関連参考サイト>
    @IT:連載 基礎から学ぶWindowsネットワーク 第18回 NetBIOS over TCP-IPプロトコル(その1)
    @IT:連載 基礎から学ぶWindowsネットワーク 第18回 NetBIOS over TCP-IPプロトコル(その1) 1.NBTとは
    @IT:連載 基礎から学ぶWindowsネットワーク 第18回 NetBIOS over TCP-IPプロトコル(その1) 2.NBTパケットの構造
     
    1. NetBIOS名(コンピュータ名)の名前解決
      net useやnet viewといったNetコマンド、ファイル共有サービスやプリンタ共有サービスなどで使われている。LMHOSTSファイルやNetBIOSブロードキャストWINSなどで実際の名前解決の手段として利用されている。NetBIOSにおける名前解決の結果を確認するためには、「nbtstat -a」コマンドを使う方法がある。解決したNetBIOS名は、約10分間ローカルにキャッシュされます。残り時間は「nbtstat -c」で確認できます。
       
      【名前解決の順序】
      Hybridノードの場合、①メモリ上のNetBIOSネームキャッシュの参照 ②WINSサーバへの照会 ③ブロードキャスト ④LMHOSTSファイルの参照(「LMHOSTSの参照を有効にする」のチェックが有効の場合のみ、c\windows\system32\drivers\etc)
       
    2. ホスト名の名前解決
      TCP/IPネットワークの世界で培われてきた名前解決の手段であるpingやtelnet、ftp、Webブラウザ、Outlook Expressのようなメール・アプリケーションなどで利用されている。HOSTSファイルやDNS、NIS(Network Information System)、IEN116(DNSが普及する以前によく使われていた)などが実際の名前解決の手段として利用されている。
       
      【名前解決の順序】
      ①hostsファイルの参照 ②DNSサーバへの照会 ③コンピュータ名(NetBIOS名)の名前解決手順へ
       「名前解決」あれやこれや
ファイアーウォールの設定に問題があり、必要なポートが塞がれている為に、アクセスできないことがある。
ローカル エリア接続の概要
【参考:ヘルプとサポートより】
  • ホーム ネットワークまたは小規模オフィスのネットワークを作成するとき、Windows XP Professional または Windows XP Home Edition を実行するコンピュータはローカル エリア ネットワーク (LAN) に接続されます。Windows XP をインストールするときに、ネットワーク アダプタが検出され、ローカル エリア接続が作成されます。ローカル エリア接続は、ほかのすべての種類の接続と同様に、[ネットワーク接続] フォルダに表示されます。既定では、ローカル エリア接続は常にアクティブになります。自動的に作成され、アクティブになる接続は、ローカル エリア接続だけです。
  • ローカル エリア接続を切断した場合は、その接続がそれ以降自動的にアクティブになることはありません。これはハードウェア プロファイルに記録されるので、モバイル ユーザーのように、場所を移動して使用する場合に適しています。たとえば、地方の販売店に出張し、この場所のローカル エリア接続を有効にしていないハードウェア プロファイルを使用すると、ネットワーク アダプタがタイムアウトになるまでの待ち時間を無駄にしなくて済みます。アダプタが接続を試行することもありません。
  • コンピュータに複数のネットワーク アダプタがある場合、各アダプタに対応するローカル エリア接続のアイコンが [ネットワーク接続] フォルダに表示されます。
  • ローカル エリア ネットワークは、イーサネット、ワイヤレス、家庭電話線ネットワーク アダプタ (HPNA)、ケーブル モデム、DSL、IrDA (赤外線)、トークン リング、FDDI、IP over ATM、ATM によってエミュレートされた LAN を使用して作成できます。エミュレートされた LAN は LAN エミュレーション プロトコルなどの仮想アダプタ ドライバに基づいています。
  • ネットワークに変更を加えた場合は、その変更内容を反映するように既存のローカル エリア接続の設定を変更できます。接続の変更方法については、「接続を構成するには」を参照してください。ネットワーク接続の [状態] メニューを使用すると、接続時間、速度、送受信されたデータ量、特定の接続で利用可能な診断ツールなどの接続情報を表示できます。[状態] メニューの使用については、「ローカル エリア接続の状態を表示するには」を参照してください。
  • 新しいネットワーク アダプタをコンピュータにインストールすると、次にコンピュータを起動したときに、新しいローカル エリア接続のアイコンが [ネットワーク接続] フォルダに表示されます。プラグ アンド プレイ機能によってネットワーク アダプタが検出され、そのアダプタ用のローカル エリア接続が作成されます。PC カードはコンピュータの電源が入っていても追加できるので、コンピュータを再起動する必要はありません。ローカル エリア接続のアイコンはすぐにフォルダに追加されます。手動でローカル エリア接続を [ネットワーク接続] フォルダに追加することはできません。
  • [詳細設定] メニューで複数のネットワーク アダプタを構成できます。接続で使用するアダプタの順序、アダプタに関連付けられたクライアント、サービス、およびアダプタのプロトコルを変更できます。この接続において、ネットワークやプリンタなどのネットワーク上の情報にアクセスするプロバイダの順序を変更できます。
  • 接続で使用するデバイス、および接続に関連付けるクライアント、サービス、プロトコルはすべて [プロパティ] メニューで構成できます。クライアントでは、ネットワーク上のコンピュータやファイルに接続するときのアクセスを定義します。サービスでは、ファイルとプリンタの共有などの機能を提供します。TCP/IP などのプロトコルでは、コンピュータがほかのコンピュータと通信するときの言語を定義します。
  • ローカル エリア接続の状態に応じて、[ネットワーク接続] フォルダに表示されるアイコンの形状が変わり、場合によっては通知領域に別のアイコンが表示されます。コンピュータでネットワーク アダプタが検出されない場合は、[ネットワーク接続] フォルダにはローカル エリア接続アイコンは表示されません。